13:30 〜 15:30
[15p-P4-4] VO2のポンプ-プローブSTM発光分光
キーワード:時間分解STM発光分光、VO2
試料はTiO2基板上に堆積した34nm厚さのVO2膜であり数10nmサイズのルチル(R)と単斜(M)相のドメインからなる。STM発光は探針をM相ドメイン上に固定したときのみに観測される。この研究では、探針をR相ドメイン上に固定し、探針-試料ギャップに照射しているポンプとプローブのピコ秒パルスの間の遅延時間Tの関数としてSTM発光を観測した。M相に特徴的なSTM発光スペクトルがT = 20~50psで観測された。このことは、RからMへの相転移がポンプパルス照射後20psで起こり、相転移が30 psの間維持されることを示す。