14:45 〜 15:00
[16p-C302-5] 4H-SiC熱酸化膜のリーク伝導機構に対する窒化処理の影響
キーワード:4H-SiC、熱酸化膜のリーク伝導機構、窒化処理
4H-SiC熱酸化膜界面特性を改善するために、窒化処理はよく知られている方法であり、MOSFETの移動度、界面準位の改善が報告されている。しかしながら、窒化により酸化膜の信頼性指標の一つであるリーク電流は増加し、酸化膜耐圧は低下することが知られている。一方、ドライ酸化により4H-SiC基板上に形成した熱酸化膜のゲートリーク電流には、温度依存性からFN電流に加えて、膜中欠陥を介したPF電流の成分も存在することが確認されている。本研究では、窒化によるリーク電流増大の原因として、膜中欠陥が寄与すると考え、窒化処理時間を変えた4H-SiC Si面の熱酸化膜に対して、ゲートリーク電流の温度依存性を評価した。