2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.6 IV族系化合物(SiC)

[16p-C302-1~9] 15.6 IV族系化合物(SiC)

2016年9月16日(金) 13:45 〜 16:15 C302 (日航30階鳳凰)

岡本 大(筑波大)

14:45 〜 15:00

[16p-C302-5] 4H-SiC熱酸化膜のリーク伝導機構に対する窒化処理の影響

木内 祐治1,2、染谷 満1、岡本 大3、畠山 哲夫1、原田 信介1、矢野 裕司3、米澤 喜幸1、奥村 元1 (1.産総研、2.新日本無線(株)、3.筑波大)

キーワード:4H-SiC、熱酸化膜のリーク伝導機構、窒化処理

4H-SiC熱酸化膜界面特性を改善するために、窒化処理はよく知られている方法であり、MOSFETの移動度、界面準位の改善が報告されている。しかしながら、窒化により酸化膜の信頼性指標の一つであるリーク電流は増加し、酸化膜耐圧は低下することが知られている。一方、ドライ酸化により4H-SiC基板上に形成した熱酸化膜のゲートリーク電流には、温度依存性からFN電流に加えて、膜中欠陥を介したPF電流の成分も存在することが確認されている。本研究では、窒化によるリーク電流増大の原因として、膜中欠陥が寄与すると考え、窒化処理時間を変えた4H-SiC Si面の熱酸化膜に対して、ゲートリーク電流の温度依存性を評価した。