2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[16p-P7-1~20] 12.4 有機EL・トランジスタ

2016年9月16日(金) 13:30 〜 15:30 P7 (展示ホール)

13:30 〜 15:30

[16p-P7-1] TADF材料の速度定数解析: 厳密解と擬厳密解との比較

細貝 拓也1,2、松﨑 弘幸1,2、筒井 哲夫2、徳丸 克己2、中野谷 一3,4、安達 千波矢3,4 (1.産総研 分析計測、2.次世代化学材料評価技術研究組合、3.九州大学、4.JST-ERATO)

キーワード:熱活性型遅延蛍光材料、レート方程式、厳密解

蛍光、燐光など、各種の光反応素過程の速度定数(k)を正確に評価することは、基礎学術上のみならず光材料開発においても重要である。本研究では、近年、注目を浴びる熱活性型遅延蛍光(TADF)材料のレート方程式の二つの解き方(擬厳密解と厳密解)の比較、検証を行った。擬厳密解はTADF材料の速度定数解析に汎用的に良く使われているがいくつかの複雑な近似が前提としており、一方、厳密解の検証はこれまでにない。結果、遅延蛍光の速度定数がマイクロ秒を切るなど、極端な光特性の条件において擬厳密解と厳密解に違いが表れてくることが分かった。