2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[19p-H111-1~22] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2016年3月19日(土) 13:15 〜 19:00 H111 (本館)

上野 和紀(東大)、土屋 敬志(東理大)

16:30 〜 16:45

[19p-H111-13] 第一原理計算により求めた定圧化でのアモルファスLi3BO3電解質構造とLi拡散の理論解析

池田 稔1、大野 隆央1,2 (1.物材機構CMSU、2.物材機構GREEN)

キーワード:アモルファス電解質、第一原理計算、Li2次電池

近年、LiLaZrO+LiBO複合固体電界質が注目されている。前回、LLZO中でのアモルファス構造LBOを、LLZO骨格中に入り込んでいることから、体積一定(NVT)の第一原理分子動力学法を使い、Li伝導の活性化エネルギーが、LLZOを同程度かそれ以上であることを報告した。今回、単体のアモルファスLi3BO3の構造を圧力一定(NPT)の第一原理分子動力学法により、そのアモルファス構造を求めてその活性化エネルギーを評価した。その結果、高温側(700K~900K)と低温側(500K~700K)の領域で、その活性化エネルギーは異なり、それぞれ、0.63eVと0.21 eVの結果を得た。アモルファス構造での活性化エネルギーはその温度に依存していることが判明したので報告する。