[19p-S622-1~16] 3.12 ナノ領域光科学･近接場光学

[19p-S622-15] 単一銀ナノワイヤー2量体間隙の一次元SERSホットスポット観察

〇伊藤 民武¹、山本 裕子^2,3、脇田 慎一¹、ジャヤデワン バラチャンドラン⁴ (1.産総研健工、2.学振 RPD、3.香大工、4.滋賀県大工)

キーワード：銀ナノワイヤ、表面増強ラマン散乱、プラズモン共鳴

金や銀のナノ粒子2量体の間隙ではプラズモン共鳴によって場のモード体積が1 nm³程度となり単分子の揺らぎや構造変化などがラマン観察可能となる。この現象を表面増強ラマン散乱(SERS)といい、この間隙をホットスポットという。しかしこの様な間隙に分子が適切に吸着する確率は低くSERSの高感度性を生かせない問題がある。近接したナノワイヤーが平行に並んだ2量体ではSERSホットスポットが一次元となるために分子が適切に吸着する確率が格段に向上すると期待できる。今回銀ナノワイヤー凝集体のSERSスペクトルを詳細に観察することで一次元ホットスポットに吸着した少数色素分子がSERSを示すことを見出したので報告する。