2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.7 医用工学・バイオチップ

[19p-W331-1~16] 12.7 医用工学・バイオチップ

2016年3月19日(土) 13:45 〜 18:00 W331 (西2・3号館)

宮本 浩一郎(東北大)、須田 隆夫(鹿児島高専)

17:00 〜 17:15

[19p-W331-13] 分子鋳型ポリマー粒子を活用したポイントオブケア向け検査チップの検出下限濃度

谷口 伸一1、村瀬 敦郎2、北山 雄己哉2、竹内 俊文2 (1.日立研開、2.神戸大院工)

キーワード:分子鋳型ポリマー、POCT、検査チップ

臨床現場でのその場検査(Point-of-care tests:POCTs)は,迅速かつ高感度で安価なことが求められる。我々は,検査したいターゲット分子を認識するバイオミメティックなシステムとして分子鋳型技術に着目し,検査チップを開発している。分子鋳型技術は標的分子の構造や物性に応じて,合成的にポリマーを作製することが可能である。分子鋳型ポリマー(MIPs)は大量合成が可能であり,蛋白質抗体に比べて,POCTsの生産コストを低減する可能性を有している。今回,慢性ストレスに関連するホルモン(コルチゾール)を標的分子として,対応するMIPsと蛍光標識化コルチゾールを合成し、実装した検査キットを開発した。専用の読み取り蛍光リーダーも開発し、蛍光強度の模擬検体の添加濃度に対する依存性を評価し、検出可能濃度について報告する。