2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.2 検出器開発

[19p-W810-1~16] 2.2 検出器開発

2016年3月19日(土) 13:45 〜 18:00 W810 (西8号館E1001)

越水 正典(東北大)、前畑 京介(九大)

16:45 〜 17:00

[19p-W810-12] PADC検出器中電子線トラックの構造分析

〇(D)楠本 多聞1、森 豊2、金崎 真聡1、小田 啓二1、誉田 義英3、藤乗 幸子3、山内 知也1 (1.神大院海事、2.神戸大研究基盤セ、3.阪大産研)

キーワード:PADC、電子線、CR-39

28 MeVの電子線をPADC薄膜に照射し、赤外線分光法を用いて損傷の構造を調査した。それによると、照射前後の吸光度の比である相対吸光度が、エーテル基の場合では照射線量の増加と共に線形的に減少したが、C=O基では48 kGy照射した後に相対吸光度の減少が見られた。本研究ではトラックのオーバーラップモデルを用いた考察を行ったところ、C=Oの損失はエーテル基の切断が進行し、電子がPADCの繰り返し構造に複数ヒットした場合にのみ起こることが明らかになった。