2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[20a-H111-1~10] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2016年3月20日(日) 09:15 〜 11:45 H111 (本館)

坂井 延寿(東大)

10:30 〜 10:45

[20a-H111-6] 界面双極子を用いた水溶液/酸化物界面バンド端位置の制御

疋田 育之1、西尾 和記2、Linsey Seitz2、Pongkarn Chakthranont2、立川 卓2,3、Thomas Jaramillo1,2、Harold Hwang1,2 (1.SLAC、2.スタンフォード大、3.東大新領域)

キーワード:光触媒、ヘテロ構造、界面双極子

水溶液/半導体界面のバンド端位置は水分解光触媒の効率を支配する重要なパラメータである。しかし、一般的にバンド端位置は材料固有の電子親和力によって決まるため、バルク物性と独立に変調することは困難とされてきた。今回我々は、酸化物光電極NbドープSrTiO3(001)表面に界面双極子層(LaAlO3)を導入することで、水溶液界面のバンド端位置を~1.3 Vにも及ぶ範囲でシフトさせることに成功した。この変調幅は酸化物に限らず、有機物や無機イオンを用いた表面化学修飾によるバンド端位置の変調域をはるかに凌駕する。これまで開発の障害となっていたバンド端位置をバルク物性と独立に制御する本手法は、水分解光触媒デバイスの新たな設計指針を与えるものとして期待できる。