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[20a-S322-6] 2次元画像からの散乱評価 [III]; 多面体からの光学散乱 (2)
キーワード:光学散乱、宝石の評価法、間接的観測
客観的なダイヤモンドの評価法として、単一光線の入射によって生じる散乱光束(輝点)を「変換曲面」に投影し、それを撮像することによって得られる各数値と従来の評価法との相関を求める。「輝点」の立体角について度数分布を求めたところ、「指数則」に従う領域とそこからの逸脱が認められた。これは上位カットグレードの試料について顕著であり、特に上級グレードでは離散的分布も観測される。単一測定量だけで従来評価との一致を求めることは困難であり、複合的な数値評価が必要とされる。