2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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[20p-P10-1~29] 13.9 光物性・発光デバイス

2016年3月20日(日) 13:30 〜 15:30 P10 (屋内運動場)

13:30 〜 15:30

[20p-P10-14] 過冷却融液の固化およびガラスの結晶化により合成した高温相β-SrAl2O4の長残光特性とB2O3添加の効果

篠崎 健二1、小高 幹也1、本間 剛1、Affatigato Mario2、小松 高行1 (1.長岡技科大、2.コー大学)

キーワード:長残光、結晶化ガラス、浮遊法

Eu2+とDy3+を共添加したSrAl2O4は励起光遮断後も数時間にわたって明るい緑色発光を続ける代表的な長残光結晶である。本研究ではガス浮遊法 (無容器法) を用い試料を非接触のまま溶融し、核形成を抑制しながら冷却することで過冷却融液を得たのち、これを急冷してガラス化させた後に熱処理結晶化させた試料と、過冷却融液からの相転移により結晶を析出させた試料を作製し、合成法の違いが及ぼす結晶と残光特性への効果を解明した。条件と組成によっては通常合成されない高温相の β-SrAl2O4が単相析出した。また、その優れた残光特性を初めて明らかにした。さらに、B2O3添加の効果について検討した。