2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.10 光量子物理・技術

[20p-W541-1~16] 3.10 光量子物理・技術

2016年3月20日(日) 13:45 〜 18:30 W541 (西5号館)

神成 文彦(慶大)、大坪 順次(静岡大)

17:45 〜 18:00

[20p-W541-14] 半導体レーザーカオスと金属導波路を用いたTHz波の発生実験

岸端 俊宏1、赤峰 佑介1、岩尾 憲幸1、大井 真夏1、坂上 直哉1、白崎 拓郎1、合田 汐里1、桑島 史欣1、谷 正彦2、栗原 一嘉2、山本 晃司2、中島 誠3 (1.福井工大、2.福井大、3.阪大)

キーワード:レーザーカオス、金属導波路、テラヘルツ波

今回、低コスト化とTHz波の検出感度増大を目指すために、ディテクタ側アンテナ背面に設置しているシリコンレンズの代わりに、安価で製作が容易なMetal V Groove(MVG)導波路を用いた。MVGギャップ(約72μm)にTHz波を照射すると、表面プラズモン伝搬モードと結合することで、波長よりも小さい領域を透過し超集束が観測された。THz波信号の peak to peak最大値は約280pA[p-p]に対して、MVG導波路設置時はアンテナの電極ギャップに集光されたTHz波の電界は増強し約720pA[p-p]となり、検出信号が約2.6倍増大した。