09:15 〜 09:30
[21a-S621-2] 共振器共鳴励起を用いた量子ドット-フォトニック結晶ナノ共振器系の高自然放出係数レーザ発振
キーワード:ナノレーザ、量子ドット、フォトニック結晶
レーザにおける自然放出結合係数(β)の増加は、閾値の低減や高速直接変調動作といったレーザ特性向上に寄与し、β=1においては光出力特性が無閾値化することが知られている。しかし高βを主張する多くの文献においては、非発光過程の存在により明確な無閾値動作が確認できていない。一方、量子ドット(QD)によるキャリア閉じ込めを活用すれば、非発光過程に縛られない無閾値発振が実現できる可能性がある。前回までに我々は、共振器共鳴励起を用いたQD-フォトニック結晶(PhC)ナノ共振器レーザにおけるβの増大を報告した。今回、QD密度を低減することで、非常に高いβ~0.7を有するナノレーザ発振を実現したので報告する。本手法は、少数QDレーザの特性制御・解析にも応用が可能と期待される。