2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.11 フォトニック構造・現象

[21a-S621-1~13] 3.11 フォトニック構造・現象

2016年3月21日(月) 09:00 〜 12:15 S621 (南6号館)

北 翔太(NTT)

09:15 〜 09:30

[21a-S621-2] 共振器共鳴励起を用いた量子ドット-フォトニック結晶ナノ共振器系の高自然放出係数レーザ発振

太田 泰友1、高宮 大策2、角田 雅弘1、渡邉 克之1、岩本 敏1,2、荒川 泰彦1,2 (1.東大ナノ量子、2.東大生研)

キーワード:ナノレーザ、量子ドット、フォトニック結晶

レーザにおける自然放出結合係数(β)の増加は、閾値の低減や高速直接変調動作といったレーザ特性向上に寄与し、β=1においては光出力特性が無閾値化することが知られている。しかし高βを主張する多くの文献においては、非発光過程の存在により明確な無閾値動作が確認できていない。一方、量子ドット(QD)によるキャリア閉じ込めを活用すれば、非発光過程に縛られない無閾値発振が実現できる可能性がある。前回までに我々は、共振器共鳴励起を用いたQD-フォトニック結晶(PhC)ナノ共振器レーザにおけるβの増大を報告した。今回、QD密度を低減することで、非常に高いβ~0.7を有するナノレーザ発振を実現したので報告する。本手法は、少数QDレーザの特性制御・解析にも応用が可能と期待される。