[21a-W323-1~10] 9.4 熱電変換

[21a-W323-4] 層状窒化物NaMN₂(M=Ta, Nb)の電子状態と熱電輸送特性の次元性

〇大久保 勇男^1,2、森 孝雄¹ (1.物材機構、2.JST-さきがけ)

キーワード：層状窒化物、電子状態計算

層状物質は、優れた熱電輸送特性を示す低次元電子状態と熱伝導率の低減化が期待されるため、熱電変換物質として着目されている。本研究では、alpha-NaFeO₂型結晶構造のd⁰電子系層状窒化物であるNaMN₂(M=Ta, Nb)の電子状態計算と熱電輸送特性計算を行った。NaMN₂のバンドギャップは1.5-2.2 eV程度であり、3次元的な電子状態にも関わらず、輸送係数の異方性が確認された。また、熱電変換酸化物であるKTaO₃より大きなSeebeck係数を示し、優れた熱電輸送特性の可能性が示された。