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△ [21p-S422-18] OCT散乱・吸収計測におけるBeer-Lambert則の定量評価
キーワード:低コヒーレンス断層撮像法、Beer-Lambert則
光は生体組織に対して非破壊,非接触ならびに非侵襲であることから,in vivo計測が可能である.このため,生体組織中のヘモグロビン濃度計測や,皮膚表層中の水分量計測のように,光を用いた生体組織の散乱・吸収計測に関する研究が進展している.生体組織のように光学的に高密度な媒質中では多重散乱が支配的となる.Optical Coherence Tomography (OCT) においては低コヒーレンス光の干渉によって散乱体積を限定することで,準直進光を選択的に検出している.このことによって,直線伝搬する光の散乱・吸収現象を扱うBeer-Lambert則を適用できる.本報では,既知の粒径を有するシリカ粒子を散乱体として混合したファントムを用いて,絶対計測を目指して定量的な評価を行う.