2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[22a-P4-1~27] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2016年3月22日(火) 09:30 〜 11:30 P4 (屋内運動場)

09:30 〜 11:30

[22a-P4-22] ITO陽極からの正孔注入特性改善のためのITOバッファーの検討

星 陽一1、濱口 大地1、小林 信一1、澤田 豊1、内田 孝幸1 (1.東京工芸大学)

キーワード:有機EL、正孔注入特性、ITOバッファー層

ITO陽極から正孔を有機層(NPB)に注入するために使われているMoO3バッファーに代わる材料として高酸化ITOバッファー層を検討した。その結果、厚さ0.6nm程度のITOバッファー層を挿入することで正孔の注入特性は著しく改善され、バッファー層材料として有望であることが分かった。ITO陽極の上にMoO3バッファーやITOバッファーを形成すると、仕事関数は約4.4eVから5.4eV前後まで顕著に増加するが、バッファー層厚による顕著な違いは認められなかった。