2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[22a-W631-1~12] 12.2 評価・基礎物性

2016年3月22日(火) 09:00 〜 12:15 W631 (西6号館)

金井 要(東理大)、大戸 達彦(阪大)

11:15 〜 11:30

[22a-W631-9] エネルギー的な乱れのある分子固体中での有効易動度の温度依存性

関 和彦1、ボイチック マリウス2 (1.産総研ナノ材料、2.ウッジ工科大学)

キーワード:有効易動度、有機半導体

分子固体中での局在した電荷の移動は、局在サイトから局在サイトへのホッピング伝導として捉えることができる。アモルファス固体では、分子の配向や位置が制御できず、分子の持つ双極子が生成する静電ポテンシャルが分布を持つ。また、静電ポテンシャルは、イオン化した局在電荷の周囲の多数の分子双極子からの寄与の重ね合わせであるために、分布はガウス関数で表されると考えられる。本研究では、この静電エネルギーの乱れの効果を考慮し、ホッピング伝導に対するマーカス式を用いて、有効易動度を理論的に求めた。