2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[5p-A502-1~13] 9.5 新機能材料・新物性

2017年9月5日(火) 13:45 〜 17:15 A502 (502)

笹川 崇男(東工大)、高瀬 浩一(日大)、石井 聡(電機大)

13:45 〜 14:00

[5p-A502-1] キャリアドープした共有結合性有機骨格構造物質(COF)の電子状態研究

浅田 瑞枝1、〇中村 敏和1,2、金 恩泉3、王 ピン3、江 東林3 (1.分子研、2.総研大、3.北陸先端大)

キーワード:磁性、電子スピン共鳴、COF

共有結合性有機骨格構造(COF: Covalent Organic Frameworks)は共有結合で結ばれた多孔性物質であり,触媒や光機能を持つことで着目されている.これまでに,種々のドナー・アクセプター系2次元COFに対して,光誘起時間分解ESRを行い,電荷分離した遍歴性キャリアについて調べてきた.最近,芳香族をイミンやシアノ基で結合した新しいタイプのCOFが開発された.この系は2次元的な多孔質構造をもつ.一方で,芳香族環は垂直方向に積層し,カラム構造を為している.この系は閉殻であるが,ヨウ素をドープする事により電子スピンをもつ.我々はこの系に対してESRならびにSQUID測定を行った.ヨウ素ドープCOFの電子物性電子状態について議論する.