[5p-A502-1~13] 9.5 新機能材料・新物性

[5p-A502-7] FeAl₂O₄のスピングラス相に見られる交換バイアス効果

〇中根 茂行¹、石井 聡²、名嘉 節¹ (1.物材機構、2.電機大)

キーワード：スピネル酸化物、交換バイアス効果、磁性

スピネル型構造には2種類の陽イオンサイトが存在し、各陽イオンが周辺の酸素とそれぞれ四面体と八面体のユニットを形成しているところに大きな特徴がある。我々は近年、この２つ陽イオンサイト間に起こるサイト置換が誘起する物性について様々な研究を行い、前回はFeAl₂O₄の磁性について報告して、この物質の低温磁性が、サイト置換によってスピングラス化することを述べた。本発表では、このFeAl₂O₄の磁性について、新たに見出した交換バイアス効果と見られる現象に関する結果を中心に報告をする。