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[5p-PA2-15] フラーレン(C60)の溶解性及びミストデポジション法による成膜性の検討
キーワード:ミストデポジション法
フラーレンは、有機太陽電池や薄膜トランジスタ等のn型材料として応用されることが期待されているが、物理的に安定であり、水および有機溶媒に不溶であるため、PCBMなどの誘導体を合成し使用されている。我々は、大気圧下で膜を形成できるミストデポジション法によりフラーレンの薄膜形成を研究した。 ミストデポジション法では、超音波により微細な液体粒子が生成されるため、広い領域にわたって均一な薄膜を形成することができる。 実験の結果、トルエンなどのベンゼン誘導体溶媒を用いた成膜では、均一な薄膜が形成されたが、表面には無数の微細なリングが形成された。 この研究では、表面に形成された小さなリング状の液滴痕の発生を制御するために2種類の溶媒を使用した。 特に、溶媒の混合比を変えると、表面の形態が変化することが確認された。