2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[5p-S45-1~17] 3.6 超高速・高強度レーザー

2017年9月5日(火) 13:30 〜 18:00 S45 (第6会議室)

小栗 克弥(NTT)

14:00 〜 14:15

[5p-S45-3] 固体高次高調波発生における電子-正孔相互作用の効果

池町 拓也1、篠原 康2、佐藤 健2、湯本 潤司1、五神 真1、石川 顕一2 (1.東大院理、2.東大院工)

キーワード:固体高次高調波、高強度場現象

近年固体高次高調波が注目され実験的理論的に盛んに研究が行われている。最近我々は、独立電子近似のもとで時間依存シュレーディンガー方程式を1次元モデル結晶に対して数値的に解く手法を開発し、半古典モデルに基づいた解析によって固体高次高調波の様々な特徴をよく再現できることを示した。一方、電子の励起過程では多体相関か重要な役割を担うことが、長い光物性研究の歴史の中で明らかにされてきた。このような多体相関が固体高調波発生における電子のダイナミクスにどのような効果を及ぼすかは気体高調波発生との比較の観点からも大変興味深い。そこで今回我々は、固体高次高調波発生における電子-正孔相互作用の影響を明らかにするため、時間依存Hartree-Fock (TDHF) 方程式を数値的に実装した。講演ではその結果に基づいて電子のダイナミクスを議論する。