2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[6a-A204-1~10] 16.3 シリコン系太陽電池

2017年9月6日(水) 09:00 〜 11:45 A204 (204)

松井 卓矢(産総研)

11:00 〜 11:15

[6a-A204-8] キャリア熱緩和・取り出し時間を含む太陽電池の非平衡理論

上出 健仁1、望月 敏光1、秋山 英文2、高遠 秀尚1 (1.産総研、2.東大物性研)

キーワード:太陽電池、SQ限界、非平衡理論

太陽電池の変換効率限界についてShockleyとQueisserによるSQ理論が古くから知られシリコンでは29.5 %程度の値が見積もられる。一方、SQ理論では複数の強い条件が前提として用いられる。例えば(1)光キャリアが瞬時に熱化し擬熱平衡分布を形成すること、(2)光生成キャリアが瞬時に電極に取り出されること、の二点がある。今回、有限時間の熱緩和及び取り出しダイナミクスを考慮したモデルを用い、非平衡状態も記述できる枠組みへと理論拡張を行った。