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[6a-A502-14] (Ba,Sr)TiO3セラミックスの電気熱量効果
キーワード:強誘電体、電気熱量効果
BaTiO3の固溶体であるBa(Zr,Ti)O3(BZT)と(Ba,Sr)TiO3(BST)セラミックスの電気熱量効果について検討した。比誘電率の温度依存性の測定より測定に用いたBZTとBSTのいずれも室温付近に相転移を示すピークが存在するが、BSTはBZTに比べ、ピークが急峻な傾向にある。通常の相転移を示すBSTに対し、BZTはリラクサ的な相転移を示した。BSTの電気熱量効果はBZTに比べると温度に依存して変化した。30℃付近で温度変化deltaTが最大の0.57Kとなるが、42℃くらいに温度が上昇すると温度変化は小さくなった。これは相転移の鋭さに対応して温度上昇により分極の動きが急激に小さくなるためと考えられる。