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[6p-A405-10] フォトニック結晶レーザの大面積化のための格子点構造の設計(IV)
キーワード:フォトニック結晶、レーザ
フォトニック結晶面発光レーザは、フォトニック結晶のバンド端共振作用に基づいて、高ビーム品質と高出力を両立する半導体レーザである。高いビーム品質を維持したままの出力増大には、発光面積を拡大しても基本モードと高次モードの閾値利得差が十分に得られるフォトニック結晶構造を用いることが重要である。これまでに、180°方向の回折の強さと、90°方向の回折の強さを一致させることで、バンド端Bモードの閾値利得差を拡大可能であることを示すとともに、共振器長2 mmでΔα>3 cm-1という閾値利得差を実現可能な構造設計に成功している。一方、最近、キャリア濃度の時間応答をも考慮した3次元結合波解析から、励起条件に応じて、バンド端Aがより安定な発振状態を持ち得ることが示唆されている。今回、バンド端Aにおいても、発振面積を拡大しても安定な単一モード発振可能な構造について検討した。