13:30 〜 15:30
[6p-PB3-6] スピネル型鉄酸化物の電子スピン共鳴(ESR)
キーワード:FeAl2O4、ESR、スピングラス
前回の講演では,FeAl2O4が低温でスピングラスを示し,その原因としてサイト置換が磁気的な長距離秩序を乱している可能性を報告した.そこで,サイト置換量を変化させたFeAl2O4を作製しESRを測定したところ,中心磁場と線幅の異なる複数のシグナルを観測した.一方で,XRD測定によれば,これらの試料は不純物のない単一相であったことから,局所磁場やスピン-スピン緩和時間の異なる複数の微構造がスピングラスに寄与すると考えられる.