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[6p-PB5-11] ITO上PCBMドープ脂質膜の可視光照射による光起電力効果
キーワード:脂質膜、フラーレン誘導体
生体内において細胞膜は数nmの厚みで、100 GΩ以上の抵抗を持つ絶縁膜として機能する。細胞膜はリン脂質分子が二層整列した構造をとっている。生体内の細胞膜を人工的に構築し、生体由来の膜タンパク質を細胞膜に埋め込むことで高感度バイオセンサや薬物スクリーニング法として応用する研究が行われている。一方でn型の有機半導体であるフラーレン(C60)を脂質二分子膜に埋め込むことで、脂質二分子膜の光起電力特性が報告されている。この技術は細胞膜のフォトセンサーとしての機能を示唆するものであるが、メカニズムが未解明である。本研究では、ドープ材としてフラーレン誘導体(PCBM)を検討し、可視光による光起電力を観察した。また、メカニズムを考察し、デバイス応用を検討した。