2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

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[6p-S21-1~7] 国際リニアコライダー計画とその技術

2017年9月6日(水) 13:30 〜 17:30 S21 (パレスA)

岸本 祐二(KEK)、鳴海 一雅(量研機構)

14:45 〜 15:15

[6p-S21-3] ILC測定器概要

川越 清以1 (1.九大理)

キーワード:国際リニアコライダー、測定器、パーティクル・フロー

重心系エネルギー250-500GeV(1TeV以上に拡張可能)で高い衝突輝度の線形電子陽電子衝突型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」のために、ILDとSiDの二つの測定器コンセプトが開発されてきた。これらの測定器は、Particle Flowと呼ばれる反応事象の再構成手法に基づいて最適化されており、それによってヒッグス粒子やトップクォークの精密測定、未知の新現象の探索において、電子陽電子衝突の利点を最大限に活用することができる。Particle Flowでは、反応で生じた全ての荷電粒子と中性粒子を、独立に測定することが重要になる。その要請を満たすためには、バーテック検出器、中央飛跡検出器、カロリメータ検出器のそれぞれに、これまでにない性能(位置分解能、時間特性、分割の精細度など)が要求される。本講演では、測定器コンセプトの全体像と測定器技術、期待される性能についてお話しする。