2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[7a-A401-1~11] 2.3 放射線応用・発生装置・新技術

2017年9月7日(木) 09:00 〜 11:45 A401 (401)

越水 正典(東北大)

09:30 〜 09:45

[7a-A401-3] Helmet-Neck PET試作機による健常者ボランティア試験

田島 英朗1、吉田 英治1、岩男 悠真1、脇坂 秀克1、前田 貴雅1、高堂 裕平1、関 千江1、樋口 真人1、須原 哲也1、山下 大地2、山谷 泰賀1 (1.量研機構放医研、2.アトックス)

キーワード:PET、ヘルメット型PET装置、脳PET

認知症のPET診断薬開発が進められており、今後脳専用PET装置の需要が高まることが予想される。本研究では、高感度、高分解能、かつ低コストな脳専用PET装置として、世界初のヘルメット型PET装置の開発を進めている。脳専用PET装置は、測定対象を頭部に限定し装置をコンパクトにすることで、全身用PET装置と比較して、コストを大きく下げることができる。そして、ヘルメット型PET装置は、半球型の検出器配置と追加検出器によって、同程度の検出器数で構成される従来の円筒型PET装置と比較して、大幅な感度向上が可能である。今回、首の位置に追加検出器を配置したHelmet-Neck PET試作機を用いて、健常者の脳FDG-PET測定を行った。その結果、少ない投与量でも脳の構造が鮮明に描出され、高精度なイメージングが可能であることが示された。