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[7a-S43-7] 1D-時間遅延型超伝導ナノストリップX線検出器の開発
キーワード:X線検出器、SSPD
本研究ではRIXSといった高エネルギー分解能を必要とする観測手法の高度化を目指し、0.5 μmの解像度を持ち、かつ5 x 10 mm2を超える大面積な1D遅延時間型SSPDの開発を目指した。まず、その実現性検証のため、Jsimを用いた回路シミュレーションを行った。そこで数十 mm2の検出面積に必要な幅400 nm、長さ1 mの超伝導線をLCが10,000段組まれた分布乗数回路に置き換えた。超伝導線上の任意の場所でX線吸収によって生じるhot spotを電流パルスで表し、その際のSSPD両端の抵抗での電流値の変化量および、その開始時刻を評価した。