2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

16 非晶質・微結晶 » 16.1 基礎物性・評価・プロセス・デバイス

[7p-C24-1~20] 16.1 基礎物性・評価・プロセス・デバイス

2017年9月7日(木) 13:45 〜 19:00 C24 (C24)

梶原 浩一(首都大)、篠崎 健二(産総研)

16:30 〜 16:45

[7p-C24-11] ポリシルセスキオキサン系有機-無機ハイブリッドガラスの無共溶媒合成と光学的性質

梶原 浩一1、五十嵐 雄太1、櫻木 新1、金村 聖志1 (1.首都大)

キーワード:ポリシルセスキオキサン、有機-無機ハイブリッドガラス

三官能ケイ素アルコキシドを原料とし、有機溶媒を使用せずにポリシルセスキオキサン(PSQ)液体や固体を合成する無共溶媒合成法を開発した。エチル基、フェニル基、スルファニルプロピル基修飾PSQはそれぞれ高粘性液体、固体、粘性液体であった。エチル基修飾PSQは、紫外域に吸収を示す官能基を含まないため、熱硬化させることで紫外吸収端~210nmの深紫外透明ガラスとなった。フェ ニル基修飾PSQは熱可塑性を示し、融解-冷却固化によってガラスが得られた。スルファニルプロピル基修飾PSQは多官能アリル化合物と混合し、紫外光誘起チオール-エン反応に供することによって光硬化し、透明性に優れたバルク体となった。本手法は透明ケイ素系有機-無機ハイブリッドガラスの合成法として有用である。