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[7p-PA8-75] The isomerization behavior of diarylethene-based materials with fluorescence switching characteristics during X-ray irradiation
Keywords:Photochromism, radiochromism, diarylethene
フォトクロミズムとは,光照射により物質が物性の異なる状態間を可逆的に変化する現象である.同様の現象が放射線の照射により生じれば,放射線イメージング素子への応用が可能である.我々はこれまで,X線の照射によるフォトクロミズムの発現の有無をその吸光度の変化に着目し,スピロピラン化合物及びジアリールエテン化合物において照射による吸収スペクトルの変化を確認した.イメージング素子への応用において求められる性能の一つに,非破壊読み出し性がある.従来の吸光による読み出しの場合,入射光によってフォトクロミック反応が進行し,記録が消失する恐れがある.蛍光による読み出しは吸光読み出しに比べて感度が良く,記録の破壊を最小限に抑えた読み出しが可能である.本研究では,フォトクロミック材料の放射線検出素子への応用を企図して,非蛍光―蛍光スイッチング特性を備えたジアリールエテン化合物のX線照射による異性化挙動を探究した.