2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[7p-PA8-1~80] 2 放射線(ポスター)

2017年9月7日(木) 16:00 〜 18:00 PA8 (国際センター1F)

16:00 〜 18:00

[7p-PA8-75] 蛍光スイッチング特性を備えたジアリールエテン化合物のX線照射による異性化挙動

〇(M2)浅井 康平1、生方 俊2、越水 正典1、藤本 裕1、浅井 圭介1 (1.東北大院工、2.横国大院工)

キーワード:フォトクロミズム、ラジオクロミズム、ジアリールエテン

フォトクロミズムとは,光照射により物質が物性の異なる状態間を可逆的に変化する現象である.同様の現象が放射線の照射により生じれば,放射線イメージング素子への応用が可能である.我々はこれまで,X線の照射によるフォトクロミズムの発現の有無をその吸光度の変化に着目し,スピロピラン化合物及びジアリールエテン化合物において照射による吸収スペクトルの変化を確認した.イメージング素子への応用において求められる性能の一つに,非破壊読み出し性がある.従来の吸光による読み出しの場合,入射光によってフォトクロミック反応が進行し,記録が消失する恐れがある.蛍光による読み出しは吸光読み出しに比べて感度が良く,記録の破壊を最小限に抑えた読み出しが可能である.本研究では,フォトクロミック材料の放射線検出素子への応用を企図して,非蛍光―蛍光スイッチング特性を備えたジアリールエテン化合物のX線照射による異性化挙動を探究した.