2017年第78回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[8a-A503-1~11] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2017年9月8日(金) 09:00 〜 12:00 A503 (503)

林 智広(東工大)、淺川 雅(金沢大)

09:45 〜 10:00

[8a-A503-4] カップ形状AFMチップによる1細胞マニピュレーションを応用したマクロファージとがん細胞間接着強度の定量的評価

金 賢徹1,2、石橋 健太2、山岸 彩奈1、今泉 美玖2、松尾 幸祐3、吉良 敦史3、小野村 由衣1、岡田 知子1、中村 史1,2 (1.産総研バイオメディカル研究部門、2.東京農工大院工学府、3.日本航空電子工業株式会社)

キーワード:原子間力顕微鏡、細胞接着、微粒子

原子間力顕微鏡(AFM)カンチレバーに細胞捕捉マイクロカップを取り付けたチップを用いて、マクロファージとがん細胞間の接着強度を直接計測した。いくつかのがん細胞株に対するマクロファージ接着強度を測定した結果、悪性度が高いがん細胞ほどマクロファージがより強固に接着することが明らかになった。この結果は、腫瘍微小環境においてマクロファージの浸潤度合が深いほど予後が悪いという臨床治験と相補的である。