2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.5 有機太陽電池

[14a-303-1~10] 12.5 有機太陽電池

2017年3月14日(火) 09:00 〜 11:45 303 (303)

宮寺 哲彦(産総研)、米谷 真人(東大)

09:45 〜 10:00

[14a-303-4] 有機金属ハロゲン化物ペロブスカイト薄膜における欠陥構造と分子運動性の分光学的研究(III)

緒方 啓典1,2,3、竹内 大将1、木内 宏弥1 (1.法政大生命科学、2.法政大院理工学、3.法政大マイクロ・ナノ研)

キーワード:ペロブスカイト太陽電池、ラマン散乱分光法、固体NMR分光法

ハロゲン化鉛系ペロブスカイト太陽電池デバイスの高効率化にとって、高い結晶性および均一性の高いペロブスカイト薄膜形成は必要不可欠な技術である。近年、同化合物において固有の欠陥が電子物性および太陽電池特性に与える影響について報告がなされているが、実際の薄膜中における欠陥構造の詳細については十分に解明されていない。我々は、CH3NH3PbX3薄膜中の欠陥構造と相挙動の関係およびそれらが太陽電池特性に与える影響を明らかにすることを目的として、同薄膜について各種分光法を用いた研究を行っている。本講演では、主としてラマン散乱分光法および固体NMR分光法を用いてCH3NH3PbBr3薄膜の欠陥構造および分子運動性について同単結晶試料と比較した結果について報告する。