2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[14a-311-1~12] 12.2 評価・基礎物性

6.6と12.2のコードシェアセッションあり

2017年3月14日(火) 09:00 〜 12:15 311 (311)

村田 昌樹(ソニー)、但馬 敬介(理研)

11:00 〜 11:15

[14a-311-8] GISAXSによるペンタセン製膜中の表面形態評価 (I)

広沢 一郎1、渡辺 剛1、小金澤 智之1、吉本 則之2 (1.高輝度光科学研究セ、2.岩手大理工)

キーワード:有機半導体、表面形態、X線散乱

ペンタセン薄膜の製膜中の表面形態を微小角入射X線小角散乱(Grazing-Incidence Small Angle X-ray Scattering: GISAXS)を用いて有機薄膜の表面形態の変化を調べた。換算膜厚1.0 nm以下の製膜初期においては面内方向の波数0.003 nm-1付近に試料面法線方向に延びる散乱が観測された。換算膜厚が2.5 nm以上では0.02 nm-1付近にも同様の散乱が現れた。蒸着量が増すに従い、後者の散乱強度は増加する一方、前者には低下が観測された。それぞれの散乱強度の脱出角依存性より前者は平面的、後者は3次元的な構造的特徴を有することが示唆された。