2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.1 作製・構造制御

[14p-313-1~17] 12.1 作製・構造制御

2017年3月14日(火) 13:30 〜 18:00 313 (313+314)

長谷川 裕之(情通機構)、葛原 大軌(岩手大)

16:30 〜 16:45

[14p-313-12] テトラピリドポルフィラジンナノ結晶の作製とその溶解を利用した超強酸用蛍光pHセンサー

平井 裕太郎1、澤野 文二2、高木 斗志彦2、藪 浩3 (1.東北大院工、2.山本化成(株)、3.東北大WPI-AIMR)

キーワード:フタロシアニン類縁体、pHセンサー、ナノ結晶

強酸性領域においてpHを測定するためには強酸条件でも安定な検出試薬が必要である。我々は高い化学的安定性と結晶性を有するZn Tetra-2,3-pyridoporphyradine (ZnTPP)ナノ結晶をOne-Potで合成する手法を報告している。本報告ではエマルジョンを用いてZnTPPナノ結晶を合成し、強酸中におけるZnTPP結晶の溶解とそれに伴う蛍光を観察した。pH<-0.4の範囲で赤色蛍光が観察されたことから、ZnTPPが酸性領域のpHセンサーとして応用可能であることを見出した。