2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.1 バルク結晶成長

[14p-B5-1~11] 15.1 バルク結晶成長

2017年3月14日(火) 13:45 〜 17:45 B5 (B5)

横田 有為(東北大)

14:30 〜 15:15

[14p-B5-2] [15. 結晶工学 分科内招待講演] マイクロ引下げ法:20年間の適用範囲拡大へ挑戦

吉川 彰1,2 (1.東北大金研、2.東北大NICHe)

キーワード:材料探索、単結晶成長、バルク結晶

マイクロ引下げ(µ-PD)法は坩堝下端に穴を空け固液界面を形成し、下方向に成長させる融液成長法である。その基本構想はステファノフ法の一つとして1970年代にTatarchenkoによるスケッチが記載されている。この方法で世界で初めて実際に単結晶を作製した報告は1982年の宮澤信太郎先生のSHAPED MELT LOWERING (SML)による試みであり、GaSbを題材にkeffを1に近づける方法として紹介されている。その後、1990年代に福田承生研究室で多くの酸化物、半導体の作製が試みられ、マイクロ引下げ(µ-PD)法という名前が多く使われる様になった。本報告では、私の20年間における物質群・融点・形状・役割等の適用範囲の拡大への挑戦について紹介したい。