2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

[14p-E204-1~21] 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

2017年3月14日(火) 12:30 〜 18:15 E204 (E204)

越水 正典(東北大)、南戸 秀仁(金沢工大)、神野 郁夫(京大)

13:00 〜 13:15

[14p-E204-3] 高分子系エッチング型飛跡検出器中に形成されるイオントラックの検出閾値近傍における特徴

山内 知也1、楠本 多聞1,2、寺下 佳孝1、金崎 真聡1、森 豊1、小田 啓二1、バリオン レミ2 (1.神大院海、2.ストラスブール大)

キーワード:飛跡検出器、潜在飛跡

本研究における高分子系エッチング型飛跡検出器としては、ポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)やビスフェノールAポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド樹脂(PI)のKaptonやUPILEXを念頭においている。PETの芳香環とメチレン基の実効的トラックコア半径は、閾値以上の阻止能域で著しく大きくなる。PCについても同様の傾向がプロトンとアルファ線の間に確認されており、比較的最近になってPADCの検出閾値についてもある構造変化が見つけられた。これらの知見によって要請される、検出閾値に対する新しいモデルの必要性について考察する。