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[14p-P6-3] 位相変調誘起Figure9ファイバレーザ
キーワード:モード同期、ファイバレーザ
非線形増幅ループミラー(NALM)を用いた受動モード同期レーザは、全偏波維持(PM) 構成に適した高耐久・高環境安定性のフェムト秒級の超短パルス光源であるが、セルスタートが困難という問題がある。近年、非相反位相シフタを用いた構成により、発振の容易化が実現され、またリニア型の共振器構成(Figure9 レーザ) も可能になり応用の可能性が広がった。本研究では、非相反位相シフタを必要としない新しいFigure9 レーザの構成を提案し、簡易かつ安定にモード同期を実現した。本手法では、NALM 内部に位相変調器を導入することで、変調の時間差により周回方向で異なる位相シフトを加えリニア型の構成を実現している。また周回方向による位相シフト量の差が時間的に変化するため、従来のFigure9 レーザに比べ雑音特性の向上も期待される。