2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[15a-411-1~10] 13.9 光物性・発光デバイス

2017年3月15日(水) 09:15 〜 11:45 411 (411)

児島 貴徳(阪大)

11:30 〜 11:45

[15a-411-10] ガラス蛍光体へのサブ波長周期パターンのナノインプリントによる反射損失の低減と発光方位の制御

篠崎 健二1、鎌倉 涼介2、村井 俊介2,3、三原 敏行1、北村 直之1、田中 勝久2、赤井 智子1 (1.産総研、2.京大、3.JST さきがけ)

キーワード:ガラス、蛍光、サブ波長周期パターン

近年、太陽光の波長変換や照明などのニーズから透明蛍光体の需要が高まっている。透明な蛍光体を光励起によって用いる場合、入射光の反射損失や、臨界角のために表面から光が出射せず側面から多くの光が漏れるなどの問題がある。本研究では、透明ガラス蛍光体に熱ナノインプリントを施すことで表面にサブ波長周期パターン形成し、励起光の反射による損失の低減や蛍光の出射の方向および強度への効果を検討した。平板の場合に比べ、ナノインプリントすることにより、反射損失の低減と回折などによる発光方位の異方性の効果によって、15%以上の蛍光強度の増強に成功した。