2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

CS コードシェアセッション » CS.9 3.5レーザー装置・材料,3.14光制御デバイス・光ファイバーのコードシェアセッション

[15p-213-1~4] CS.9 3.5レーザー装置・材料,3.14光制御デバイス・光ファイバーのコードシェアセッション

2017年3月15日(水) 13:15 〜 14:15 213 (213)

松下 智紀(東大)

13:15 〜 13:30

[15p-213-1] [講演奨励賞受賞記念講演] 磁気ドメインを利用した薄膜Qスイッチレーザーの開発

後藤 太一1,2、森本 凌平1、プリチャード ジョン3、高木 宏幸1、中村 雄一1、リム パンボイ1、内田 裕久1、ミナ マニ3、平等 拓範4、井上 光輝1 (1.豊橋技科大、2.JST さきがけ、3.アイオワ州立大、4.分子研)

キーワード:磁気光学効果、磁気ドメイン、Qスイッチ

ピーク値が50 A,パルス幅が300 μsの準CWレーザーダイオード励起を用いたとき,尖頭値2 kWのQスイッチ発振を得た。さらに,190 Oe程度のバイアス磁場を印加することで同出力を得るのに必要なパルス磁場強度を低減できることが分かった。パルス幅や,尖頭値は,そのままで,Qスイッチに必要な電流が約7倍低減された。本研究によって,レーザー媒質の異方性に依らない,磁気ドメインの消失を利用した薄膜Qスイッチレーザーが実証された。