2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.1 光学基礎・光学新領域

[15p-312-1~10] 3.1 光学基礎・光学新領域

2017年3月15日(水) 13:15 〜 16:00 312 (312)

石田 周太郎(北大)、小野 篤史(静岡大)

14:15 〜 14:30

[15p-312-5] ラジアル・ヒルベルト変換による試料の輪郭イメージング

香村 芳樹1、澤田 桂1、石川 哲也1 (1.国立研究開発法人理化学研究所)

キーワード:イメージング

らせん型フレネルゾーンプレートを結像素子として機能させると、試料の複素透過率分布がradial Hilbert変換される。これによって結像面に、試料の複素振幅の動径方向の微分に比例した波面が生じる。我々は、SPring-8のビームラインBL29XUで硬X線を用いた実験に成功し、硬X線領域で試料輪郭強調の効果を初めて確認した。硬X線ではX線吸収コントラストが付きにくい位相境界も感度良く観察できることが期待される。分光法も活用する事によって、ドメイン壁、生物試料の界面での現象、ダイナミクス解明に役に立てたいと考えている。