2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

CS コードシェアセッション » CS.4 7. コードシェアセッション:ビーム応用大分類

[15p-318-1~11] CS.4 7. コードシェアセッション:ビーム応用大分類

2017年3月15日(水) 13:15 〜 16:15 318 (318)

東口 武史(宇都宮大)

14:15 〜 14:30

[15p-318-5] X線Talbot-Lau干渉計を用いた4DCTによるポリマーブレンド相分離構造その場観察

呉 彦霖1,2、高野 秀和1,2、村上 岳3、百生 敦1,2 (1.東北大多元研、2.JST-ERATO、3.東北大院工)

キーワード:X線タルボ干渉計、4DCT、ポリマーブレンド相分離

近年、ポリマーの加熱時の相分離構造の変化を観察するため、時間分解能を持たせた「その場観察」技術に注目が集まっている。本研究ではX線Talbot-Lau干渉計を用いた位相CT計測をシンクロトロン放射光で高速化し、動的三次元撮影で加熱環境中のポリマーブレンドの相分離構造の経時変化を高感度で観察することを目的とした。
X線Talbot-Lau干渉計は30 µm周期の光源格子、4.5µm周期の位相格子と5.3µm周期の吸収格子の3枚の透過型回折格子から構築し、試料の回転と並行して縞走査を行い、CT再構成に必要となる投影像を動画により高速で撮影した。試料温度は所望の温度シーケンスで保持できるようになっており、同じ試料でCTスキャンを繰り返し、構造の変化を追跡した。