2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 多様な光源により進展する光プロセスの基礎と応用

[15p-418-1~12] 多様な光源により進展する光プロセスの基礎と応用

2017年3月15日(水) 13:30 〜 18:30 418 (418)

細川 陽一郎(奈良先端大)、坂倉 政明(京大)、鳥塚 健二(産総研)

14:00 〜 14:15

[15p-418-2] 計算機ホログラムを用いた生体材料のフェムト秒レーザー加工

長谷川 智士1、早崎 芳夫1 (1.宇都宮大オプティクス)

キーワード:レーザーマイクロダイセクション、計算機ホログラム、フェムト秒レーザー加工

ヒトの体は,約60兆個の細胞から構成されており,各々の細胞が分化・増殖・死滅を含む自身の役割を認識し,構造や機能を特殊化することで脳や心臓,および筋肉などの器官を形成している.細胞異常を判断するには,レーザーマイクロダイセクション法を用いて組織から特定細胞を分離し,細胞に含まれるDNAやRNA,およびタンパク質を解析する手法が取られる.既存のレーザーマイクロダイセクション法は,紫外線レーザーを集光照射し2次元的に走査することで,組織から所望細胞を非接触で切り出し回収する装置であるが,複数個の細胞が3次元的に重なる状況では,不要細胞も同時に採取してしまいコンタミネーションを生じる課題があった.不要細胞の混入や加工精度の問題は,細胞回収後の解析精度を低下させる.上記の課題を解決するために,本報告では,計算機ホログラムを用いたレーザーマイクロダイセクションシステムの概要とその特徴について述べる.