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[15p-514-14] 水素置換LaMnAsOの磁気特性と電子構造の解析
キーワード:水素アニオン、強磁性、オキシニクタイド
LaMnAsO0.37H0.63の磁性と電子構造を調べた。磁気測定により2次転移による転移温度218 Kの3次元的強磁性の発現を確認した。DFTでは反強磁性が強磁性より安定だったが、そのエネルギー差は水素置換に伴い減少し、強磁性が安定化する傾向を示した。強磁性状態でのMn一個当たりの磁気モーメント1.9 μBは実験値(1.7 μB)とほぼ一致し、UPSスペクトルも強磁性状態の理論状態密度で説明できた。