2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[15p-F202-1~11] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

3.11と3.12のコードシェアセッションあり

2017年3月15日(水) 14:00 〜 17:00 F202 (F202)

井村 考平(早大)

15:30 〜 15:45

[15p-F202-7] 単一SERRSホットスポットにおけるプラズモン共鳴と分子マルチエキシトン共鳴との強結合

伊藤 民武1、山本 裕子2,3 (1.産総研健工、2.学振RPD、3.香大工)

キーワード:表面増強共鳴ラマン散乱、強結合、分子マルチエキシトン

金属ナノ粒子2量体間隙に生じる表面増強共鳴ラマン散乱(SERRS)のホットスポットではプラズモン共鳴と単分子の電子遷移共鳴が強結合することでプラズモン共鳴が大きな変調を受ける。この効果は共振器量子電磁力学(共振器QED)への応用が期待される。本研究では分子を2準位系で近似するのではなく吸収スペクトルから導かれた多準位として用いこの強結合を結合振動子モデルで計算した。計算結果はより実験結果を正確に再現していた。