2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

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[16p-P11-1~15] 3.4 生体・医用光学

2017年3月16日(木) 16:00 〜 18:00 P11 (展示ホールB)

16:00 〜 18:00

[16p-P11-1] 非侵襲生体測定に向けた共鳴音場を用いた連続波2波長差分光音響法の応答特性解析

田中 雄次郎1、田島 卓郎1、瀬山 倫子1 (1.NTT)

キーワード:光音響、非侵襲

糖尿病患者は,日常生活の中で自己血糖値測定及び管理が求められる.現状の血糖値測定は身体的苦痛のため,患者の負担となっている.そのために,測定法の非侵襲化が望まれているが,実用レベルに達しているものは未だない.その一因は,生体の大部分を占める水分子や皮膚組織による光散乱・減衰の影響が大きいと考えられる.そこで,我々は2波長差分光音響法を提案している.光音響法には照射光の時間波形に応じてパルス波,連続波(CW)法がある.パルス法は装置の大型化,ジッタノイズや音響雑音による影響を受けやすい.一方,CW法は高精度なロックイン検出によるSN比向上,システムの小型化が期待できる.しかし,測定試料内の共鳴による定在波が生じ,定量解析が困難になる.今回は、著者らが提案するCW法の解析的及び実験的に分光感度特性を明らかにしたので報告する.