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[17a-P1-3] ニッケル錯体を用いた液晶の近赤外光誘起配向変化
キーワード:光配向、液晶、近赤外線
液晶の分子配向操作は分子に基づく誘電率や屈折率を制御可能なことから、機能材料創製の観点から注目されている手法である。近年,光異性化部位を持たない色素を用い,色素の光励起状態と光電場を利用した配向手法が開発されており、色素としてアントラキノン誘導体1)やオリゴチオフェン誘導体2)およびクマリン誘導体3)が良好な配向性を示すことが報告されている。しかしながら、広範な光学デバイスへの応用を考えた場合、材料としては無色が好まれることから、本研究では、近赤外線吸収色素を用いた液晶の光配向挙動について検討を行った。