2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.8 光計測技術・機器

[17p-418-1~13] 3.8 光計測技術・機器

2017年3月17日(金) 13:15 〜 16:45 418 (418)

石澤 淳(NTT)、稲場 肇(産総研)

13:45 〜 14:00

[17p-418-3] 光ビート信号計測のための新型デジタル位相計

穀山 渉1、大久保 章1,2、稲場 肇1,2、柳町 真也1、服部 浩一郎1 (1.産総研、2.JST, ERATO美濃島知的光シンセサイザ)

キーワード:位相・周波数計測、光ビート信号、周波数カウンタ

ラジオ周波数(RF)帯の電気信号の位相・周波数計測は、さまざまな実験現場にて用いられるコアとなる技術であるが、光のキャリア周波数が極めて高いため位相変動の絶対量が大きい光ビート信号では、その評価は難しくなる傾向がある。そこで我々は、新しい位相計測アルゴリズムをFPGAに搭載した高性能なデジタル位相計を開発した。この装置は 250 MHzまでの信号の位相を 10MHz以上のレートで算出できる。位相変動の許容範囲は無制限であり、2pi の整数倍を超えても Phase Unwrapping の必要はない。計測限界を評価したところ 1 秒のアラン偏差(633 nm光信号換算)で 10-19 以下の性能を示した。また、位相雑音の国家標準器とも 0.2 dBc/Hz 程度以内で良く一致し、計測値の妥当性が確認できた。