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[17p-418-8] 近赤外飽和吸収分光によるTi原子におけるg因子の評価
キーワード:Ti原子、ゼーマン効果、飽和吸収スペクトル
Ti原子は4つの価電子を有し、電子状態にミキシングが生ずる。このため、各エネルギー状態におけるg因子は他のエネルギー状態からの摂動を考慮する必要がある。この割合を理論的に評価には近似手法を含むため、実験値と比較が必要である。2015年の春季応用物理学会においてa3F2-y3F2状態に対する上準位と下準位のg因子の差⊿gが理論値0.004と異なり、0.120 (5)となることを発表した。今回、対向ターゲットスパッタセルを用いて、プラズマ状態にあるTi原子の近赤外領域のゼーマンスペクトルを測定し、これらのスペクトルからg因子の評価を行ったのでこれを報告する。