[18p-432-1~9] 超スマート社会に向けての固体イオニクスデバイス　 ～基礎から情報通信、人工知能、電池への応用まで～

[18p-432-2] 固体電解質Li₇TaO₆ 中のLi 拡散の第一原理計算による解析

〇池田 稔¹、大野 隆央¹、三石 和貴¹、濱嵜 容丞²、植田 紘一郎²、稲熊 宜之² (1.物材機構、2.学習院大理)

キーワード：固体電解質、第一原理計算、Li 固体2次電池

hexaoxomentalates Li₇MO₆ (M=Nb、Ta、Sb、Bi)系固体電解質は、低温相(LT)と高温相(HT)
で伝導特性が異なることが報告されている。この系は、金属原子を内包するOctahedron をLi
原子が囲む形の結晶構造を有し、Li の含有量が多いのでLi 固体電解質として魅力的な材料である。
実験的には、高温相では、Rhombohedral でR-3、低温ではTriclinic でP-1 の対称性を有す。今
回、Li₇TaO₆ に着目して、高温相と低温相での活性化エネルギーと熱力学的な性質について第一原理計
算を用いて解析したので報告する。